SEA TREAD-1999 of cruise-ok



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第15回シートレード(1999年 )

今年で15回目を迎えるシートレード・シッピングコンベンションがさる3月8日~13日の6日間マイアミビーチにて開催された。今回のテーマは「世界最大規模で拡大を続けるクルーズ産業 」そして「21世紀を目指す将来の客船 」のふたつであった。

会場となるマイアミ・コンベンションセンターでは業界各方面で活躍するスペシャリストの講演の他、942からなるブースが設けられ、期間中世界各国から関係者、プレスなど約4300人の入場者が訪れ会場は大変な熱気に包まれた。
クルーズ人口は順調な伸びを示し、また客船の大型化はさらに急速に進んでいる。シートレードの各ブースには客船産業への売り込みに他業種からの参入が特に目を引いた。
今回のシートレードでも出品されたオートメイテッド・パーソナル・アシツテッド・セキュリティスクリーン)は客船に初めて採用され話題を集めている。A-PASSを開発したSISCO社はすでに陸上では政府や主要な施設でのセキュリティに高い信頼を得ている会社である。客船用サービスとして船内の情報をいち早く提供できるシステムとして特に大型客船が直面している幾つもの問題を解決する機器としてメジャーな客船会社からの関心は高いようだ。また業界最大手のコミュニケーション・システム会社(ICG )はその機器の精度をより高めたばかりではなく、客室と地上をインターネットによって結ぶシステムの開発も発表した。まさに日進月歩で進化するテクノロジーは客船に大いなる可能性をもたらしている。その他船内での写真撮影のための撮影機器や現像機などもデジタル化の波と強まる海上での環境保護の中、薬品や水の使用を極力抑えたデジタル現像機がコダック、富士、コニカといった写真機材メーカー大手3社から出品され、各社の本格的クルーズビジネス参入への意気込みを窺わせた。
 一方、造船所へと目を向けると「フィンカティエ 」「クバナーマサヤード」「メイヤー・ウェルフ」「アルストン」といったヨーロッパの名門造船所が出展ブースとしてどこよりも大きなスペースを確保し、常に人気の絶えぬ彼等ブースにビジネスの順調さを感じさせた。現在どの造船所も数年先まで客船の受注が入っており、かつて経験したことのないほどの多忙を極めているという。しかし、その反面今後造船所自身はいかに多様な能力を備えていくかが問われる時代にもなり始めているようだ。ところで、造船所と言えば今回特に注目されていたのがアメリカの造船所で、約40年ぶりに客船を建造するという「プロジェクト・アメリカ」のブースの出展もあり関心を集めていた。この計画はアメリカ政府のバックアップのもと、アメリカの造船所にかつてのように客船の造船も加えることで再び活気を取り戻すと共に、国内に多くの雇用を生み出すという大きな意味合いも含まれており今後の動向が注目されている。「プロジェクト・アメリカ」とはハワイクルーズに実績を持つ「ザ・デルタクイーン・スティムボート社 」(姉妹船会社にアメリカン・ハワイクルーズを持つ )とインガルズ造船所とがパートナーシップを結び新会社アメリカン・クラシック・ボエジャー社(AMCV )を設立し、2005年と2008年にデビュー予定の2隻の新造船をハワイに就航させる計画とのこと。)AMCV初代社長にはロデリック・マクレオド氏(カーニバル・コーポレーション)が迎えられている。ところで昨今のクルーズブームはその客船が利用するホームポートや寄港地などにも多大な収益をもたらし、今や市や国が誘致に向けて強い関心を持ち始めるようになった。今回は100を超える国や港がブースを出し、自国、港の設備のアピールに積極的であった。
今回のシートレードを主催するミラーフリーマン社のミッシェル・カザファフ副社長に初期から現在までのシートレードの変化について伺った。「シートレード・クルーズ・コンベンションの第一回が開催されたのが今から15年前のことでした。当時はニュヨークが開催地として選ばれておりましたが、その頃はまだ現在のようなトレード性はあまり持ち合わせておらず、主に会議の場としての意味合いを持っておりました。それが僅か15年という時の流れとともに、クルーズ産業の中心は、南フロリダへと移りまたシートレードは今日のように寄港地、海上関係者、造船所、ホテル、旅行会社といった他の産業をも巻き込んだ巨大ビジネスの場へと変化してきたのです。99年の今年は600万人以上の方々がクルーズ客船に乗船し、今後も旅行産業に大きな勢いをもたらすことが予想されています。」