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1998.8
Ms.Jennifer Lawence Schott ( Director,Corporate Communications Silver Sea Cruises )
シルバークルーズ社は今年の4月で会社設立4年目を迎えることになる。
すでにアメリカの権威ある雑誌“コンデナスト・トラベラー ”でクルーズ、ホテル、リゾート、シティ等の総合部門でトップクラスの評価を得、リピーター率においても40%と業界最高を記録。その名を着実に確固たるものにしつつある。シルバークルーズ社のオーナーは、かつてはとても豪華で親しみやすい客船として知られるオール・イタリアンクルーズ社を所有していた “シトマグループのレベブレファミリー ”であった。
シトマグループは1989年に一度はプリンセスクルーズ社に売却されたもののレベブファミリーは再びクルーズビジネスに関心を示し、そして買い戻し“シーボン”、“ロイヤルバイキング”のようなウルトラ・ラグジュアリーマーケットを意識した客船会社“シルバーシークルーズ ”が設立された。
シルバーシークルーズは全客室スイートルームを基本に、その内の75%~80%はプライベートバルコニーを備え、客室スペースやクローゼットにも十分余裕を持たせたとても居心地の良い客船に仕上げられた。
また乗客に最高の寛ぎのスペースを提供するため全てのスイートルームは客船の前方に、パブリックスペースは後方へと別け一切のノイズを遮断した静けさとプライバシーが完全に確保された客船である。
シルバーシークルーズは16800~16927トンという客船のサイズゆえに、巨大客船では味わえぬ親密さとそれでいて適度なカジュアルさを備え、乗客にクルーズの素晴らしさを堪能して貰えるよう随所に個性的なシステムが採り入れられている。例えば食事にはシングルシッティングのオープンダイニング制を採用。
また全てのドリンクはクルーズ料金に最初から含まれ、またノーチップポリシーを掲げている。このようなシステムを採用することで、例えば乗客は他の乗客に対して飲み物をおごったり、おごられたり、そして再びおごり返すという煩わしさから解放させ、乗客に程よいリラックス感を提供しながらも社交的な雰囲気が楽しめるよう配慮がなされている。
シルバーシークルーズは船内に唯一デザイナーブランド店を出店させている客船でもある。
シルバーウインドには世界的に有名なイタリアのファッションジュエリー“ブルガリ”が出店されており、また9月には定期検査に入る時期に合わせ、姉妹船のシルバークラウドへも出店の準備がなされる予定だ。 主なオフィサーやスタッフ達の構成はキャプテンと上級オフィサーをイタリア人で、ホテルサービス部門を各ヨーロッパ諸国からのスタッフ達が、またシェフは熟練したパリの料理人達が担当を、そしてルームスチュアード、ウエイターといった他のスタッフはインターナショナルな人間で構成されている。
彼等の客船に乗船する客層とはまず約70%が北米から、15%がイギリスといったヨーロッパ諸国から、残りの約15%がアジア、南アメリカ、アフリカといった各国からの乗船者である。
平均すると彼等の年収は約20万ドルで平均年齢は約60歳。ただし年齢の高さに反し非常に活動的な乗客達が多く乗船するのもこの客船の特徴である。
「例えば寄港地で言うとベトナムのような未開発の地域をご希望なさる方々が大半を占めるといったように・・・。」具体的な乗客の職業は起業家、会社社長、引退した大学教授など。またかつての乗船ファイルを見ると皇族、タイ国の女王、英国の公爵などの方々がお忍びで乗船なさったこともあったという。
船内ではおのおのの人生経験豊かな方々が共通の趣味などを通し時間を共有されているのだそうだ。シルバーシークルーズ社は“テーマクルーズ ”を今後のクルーズのために幾つか企画している。
そのひとつは“ナショナル・ジオグラフィ”といった著名な雑誌の第一線で活躍するクジラの写真などで世界的にも有名な海洋カメラマンを招いてクルーズの寄港地ともなるエリアについての専門レクチャーや、また世界的に有名なパリの料理学校“コルドン・ブルー ”の協力を仰ぎ、マスターシェフによる各種料理のデモンストレーション、ワインテイスティング等、他の客船では体験できぬ興味深いプログラムが多数用意されている。その他には例えば“シルバーリンクス ”と呼ばれているゴルフクルーズや、またオーストラリアを起点とした“フライフィッシングクルーズ ”等、乗客からの要望が受け現在検討されているところだ。
今後の 新造船の予定であるがシルバーシーは396客室、総トン数25000トンの2船の客船の建造をヨーロッパの造船所と綿密な打ち合わせによって契約が取り交わされた。
デビューは2000年と2001年の予定である。客室全ての空間を十分な広さと高さを保つようデザインがなされたと言う。乗客に対する乗客一人当たりの乗組員の割合は56%と非常に高く、最高級の“スーパーラグジュアリークルーズ ”とし船隊に加わることが決定した。
会社設立より4年目にしてシルバーシークルーズが高い評価を得ることができたその要因とは乗客の方々が何を要望しているかということに常に細心の注意を払っていることだと言う。
彼等が最も神経を使っていることは全乗客の方々に基本的なサービスを行っているかどうかを見逃さず、また常に乗客に斬新なアイデアを提供し、再び乗船したいと思って頂くよう心掛けていることだ。
また寄港地の選択において彼等が最も心掛けている第一の点は乗客がすでにどこに訪れ、そしてどこへ将来訪れたいかということである。
そして二つ目には乗客を実際そこにお連れすることが可能であるのかといった寄港地の気候が挙げられると言う。
また三番目には乗客に対しシルバーシーがどこに連れて行ってくれるかといった期待感を抱いて頂けるよう努めることなのだそうだ。
「1998年我が客船達は地球の自転に逆らい逆方向にクルーズし、そして両船は1999年2月、オーストラリアのシドニーで再会する予定となっております。
その時両船の乗客はシドニーカルチャーセンターで最高のパーフォーマンス“蝶々夫人”でもてなされることが計画されております
。私どもは“豊かな経験を有する人々の最高のバケーション”として今後とも最高級のクルーズを提供し将来において、“ラグジュアリークルーズのリーダー ”となることを目指しこれからも努力してまいります。」
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