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1996.2
ミスター・ロナルド・バタラー
94年よりノルウェージャンクルーズラインのロゴが新しく変わった。ゴールデンブラック地にゴールドで描かれたNCLのスペルは、NCL社が将来を占うアップスケールをイメージしたものとなった。「広告も若者好みのメッセージを流し始めました。具体的には、食事の質の向上やショートクルーズに就航する船の中では、キャビンの広さが他の客船より広いことなどをアピールしております。」 写真をクリックすると拡大表示することができます。とNCL社インターナショナルマーケットのバイスプレジデントでもあるロナルド・バタラー氏は語る。カリブ海を就航している客船の年齢層は年を追うごとに若くなっている。
彼等の客船はそれに対応できるように努め、常に新たな発想で船旅の可能性を見いだすよう努めて行くのだと氏は言う。 客船リーワードはそれを具体化し、彼等の新たな客船として船隊に加わることになる。
リーワードについて
リーワードは、かつてフィンランド~スウェーデン航路を就航していた“サリーアロバトロス ”という名のフェリーであった。
NCLが4年間の契約でサリーライン社からチャーターしカリブ海のショートクルー リーワード 写真をクリックすると拡大表示することができます。ズに対応できるように6500万ドルを投じ大改装がなされた。
特に大きな改装が施されたのは1~4デッキに客室、パブリックスペースを多数も設けたことと、内装を大きく変化させたことであった。もともと客船サリーアルバトロスの内装は、落ち着いたシックな色で統一されていたが、今回の改装にあたりカリブ海のイメージに合わせ、船内のカーペットや壁など、明るいパステル調でまとめ直された。レセプションエリア、ダイニングルームには木材や大理石をふんだんに取り入れられ高級感が持たされ、また船内のデザインはイタリアの“レペティアル”というデザイングループにより手掛けられたもので、全体の雰囲気はイタリア調にまとめられている。NCLの客船のクルーやオフィサーの国籍は、32カ国からなるインターナショナルなスタッフで構成されている。ちょうど10月最後の週に “スターワード”の売船が決まっていたので、ほとんどのスタッフはそこから移ってきたのだそうだ。ホテルディレクターなど主要なスタッフの中には、ノルウェーやウインドワード、ロイヤルクルーズライン(クロスターグループが持つ客船会社のひとつで、NCLより高級層を狙っている)で働いていたベテラン勢も参加しているほか、今回新たに陸上のイタリアンレストランに従事していたものも何人かダイニングスタッフとして加わることとなった。
ノルウェージャクルーズラインは“NBA ”や“NFL ”などアメリカスポーツのオフィシャルクルーズとなっている。それはリーワードも同様なため若いスポーツファンには特に魅力的な客船となりそうだ。具体例をあげると、客室はもちろんスポーツバーなどのパブリックスペースにTVが設置され、ビールやトロピカルドリンクを楽しみながらいつでもお気に入りのスポーツを観戦することができる。またスポーツファンのためのプログラムも多数用意されている。NCL社が現在ターゲットにしている客層は、以前同コースを就航していた “シーワード”での経験でいえば、平均38~42歳。同クラスの他客船が対象にしているものより5歳程若い客層となりそうだ。年収は約2万5000ドル、国籍は75%がアメリカ人で、ヨーロッパとラテンアメリカが10%ずつ、残りの5%がアジアを含めた他の国の人達と彼等は見込んでいる。現在乗客の大半をアメリカ人が占めているが、もちろん外国からの乗客にも船旅を十分満喫できるよう特別なアレンジもなされている。例えばメニューは6カ国語で訳されているものが用意され常時数カ国のインターナショナルホステルが彼等の客船に乗船している。日本人の乗客の場合10部屋以上のグループ乗船時には、日本人ホステスが乗船することになっている。リーワードのディストネーションは以前のシーワードとほぼ同じであるが、リーワードには3泊4日クルーズにのみ、ふた通りのディスとネーションが用意された。これはすでに他の客船で訪れたことがあるリピーターや、乗客の好みを考慮に入れたもので、トータルで3通りの魅力的なディストネーションを持つことで、今後の新しいマーケットの開拓に期待を抱いている。食事に関しては、ツーシッティングの“セブンシーズ ”、“フォーシーズン ”レストランのほかに、80席のキャパシティを持つ“ル・ビストロ ”といったレストランが設けられ、乗客達に思い出深いクルーズを提供している。 写真をクリックすると拡大表示することができます。
特に“ル・ビストロ”のオープン時間は夕方6時から11時までと、食事に関しては時間にゆとりが持てるようになった。ウエイターたちもここではゆったりとサービスをし、インフォーマルでありながらもヨーロッパ的なちょっと気取った雰囲気で食事が楽しめる。“ル・ビストロ”は、ノルウェージャンクルーズラインの全ての客船が備えている人気のレストランであるが、意外と知れない乗客も多く、たいてい初日にはごく少数の客しか利用することはないが、ビストロの噂が船内に流れるに従い日に日に利用客が増えていきクルーズの終盤には、多数の乗客達で埋まる隠れた人気のレストランでもある。食事の中身は、イタリアン・コンチネンタルが中心となり、ワインリストの充実もNCL社客船の自慢である。ル・ビストロの食事は、飲み物以外、別途料金はいっさい必要とされない。
1998.10
Ms.Fran Sevcik Apr ( Director,Public Relations )
NCLは以前と比べ客船の就航コースをより広範囲に拡大している。
“ノルウェージャンクラウン”は昨年より南米のクルーズをスタートさせ、こちらの方も滑り出しはまずまずと言ったところだ。また、NCLのディスティネーションに今年からハワイ、オーストラリア、ニュージーランドが初めて加わることになった。
ディスティネーションだけでなく客船本体の拡張工事もなされた。
“ノルウェージャンウインド”、“ドリーム ”の2船は船体中央部を拡張したことで、約1750名の乗客を収容可能な客船になった。また“ノルウェージャンスカイ”をはじめ1999年8月を皮切りに2000名が収容できるニューシップ達も何船かデビューする予定だ。
ノルウェージャンウインド、ノルウェージャドリームの拡張工事について
2船の改装工事の最大の理由とは時間をかけずにさらに乗客を収容するスペースを造るためであった。
新しい客船をまったくゼロから組み立てたのでは、少なくとも2年の歳月を要することになるからだ。
それに対してセンター部分を切り離し、新たなスペースを付け加える改装なら、2 、3ヵ月という短い期間ですむ。新たなスペースには客室のほか、数カ所のパブリックスペースとダイニングルームが設けられた。
ディスティネーションの拡大は
乗客達の寄港地への興味の対象が今人気があったカリブ海エリアから他へと移り始めたことが上げられる。NCLは乗客の要望に可能な限り答えられるよう新しいディスティネーションの調査を繰り返し行い、地理的条件の問題などをクリアするよう努めている。南米クルーズの成功は彼等に自身を与え、来年以降もディスティネーションの開拓には力を入れていく予定だと言う。またNCLは将来において広範囲にわたる経営を考え、“オリエントライン”を買収した。これはオリエントラインの過去の経験と専門知識が、NCLが目標とする新しい寄港地を開拓するための大きなバックアップになると考えての決断だ。加えてオリエントラインは世界的スケールで航路を持ち、その実績はすでに周知のところであった。このこともNCL社のイメージアップにとっても大きな魅力であったようだ。
ここ数年、NCLの動向が業界で話題になっているようですが
「NCL社は本社をひとつのビルに移したことで、コミュニケーションがよりスムーズになりました。」と広報担当のファンセビックさんは言う。レンタル料の高いコーラルゲーブル市からマイアミ市への移転は彼等にとってかなりの経費節減となった。会社の成長に必要な社員がマイアミ市で確保できたのも移転の大きなメリットであったそうだ。現在NCLは世界各国に約5000名の社員を持ち。本社のあるマイアミには約800名が勤めている。 昨年、NCLは約170%と言う驚くべき成長率を記録している。これは客船業界では驚異的な数値であった。NCLはドイツから “マジェスティ ”と“アイダ ”の2船を購入したのだが、これからの4年間に新たに4隻の新造船を船隊に加えることも計画されている。それによって2003年にはプリンセスクルーズと並び、業界で3番目に大きな客船会社になることを目指している(現在カーニバル、ロイヤルカリビアン、プリンセス、そしてノルウェージャンがそれに続く)。
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