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1997.4
Mrs.KARINE L .ARMSTRONG ( Marketing Vice President )
プリンセス・クルーズの親会社P&Oクルーズ社の客船が英国のマーケットを中心に、伝統的な客船を目指しているのに対し、プリンセス・クルーズ社はアメリカ、カナダを中心に幅広い層の乗客達に支持されている。
プリンセスは超豪華客船ではないものの上質なパブリックスペースとどの客船よりもアウトサイド・バルコニーが多く備えられ、カテゴリー別に高額なものから比較的手ごろな価格のものまで用意されているため幅広い層の方々に受け入れられている。プリンセスが他大手客船会社(ロイヤル・カリビアン社やカーニバル社 )と大きく異なるのは一年中カリブ海を中心にクルーズを提供するだけではなく、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、アラスカなど世界広域にわたり船旅が体験できるということである。「北アメリカにあるトラベルエージェンシーの最近の調査によると、海外へのクルーズを選ばれたとき、お客様の大半がプリンセスの名を挙げております。」とマーケティング部門担当バイスプレジデントでもあるカリネ・アームストロング氏は言う。 写真をクリックすると拡大表示することができます。
1970年代の客船は、高額であったためか年齢層が高く船上ですることといえば、ラウンジで楽しむカードゲームといったシンプルなものであった。しかし現代のクルーズでは船内のパブリックスペースやプログラムなど楽しみが非常にたくさん増え、またクルーズのイメージもよくなってきた。カルネ氏はここ10~15年の間にクルーズに関してのTV番組がクルーズ産業を盛り上げそれが今日の様なちょっとした客船ブームを作るのに貢献したのだと分析している。その代表的例として、プリンセス社の客船“パシフィックプリンセス ”が舞台となるTVプログラム“ラブボート”(アンディ・ウォフォールなどが実名で乗船したラブコメディー)の長期にわたる放送を挙げた。「船上という特殊な舞台が、視聴者の関心を集めたようです。」 プリンセス社はアメリカやカナダをマーケットの中心としているがヨーロッパ諸国の客の他、増加しつつあるアジアなど世界中から乗客を迎えている。そのため外国からの乗客に対しての特別なアレンジとして、“船内新聞”や“メニュー ”の翻訳などその国の言葉に訳すことを徹底し乗客が障害なく船旅を楽しんで貰えるよう努めている 。
またエンターテイメントに関して言えば、“ミス テイーク ”(サンプリンセスの代表的ショー)のように、ビジュアル的なものを積極的に取り入れ、言葉や年齢の壁を超え誰もが楽しめるものが中心に構成されているのもプリンセス社の客船達の特徴だ。 プリンセスのオフィーサーはイタリア人とイギリス人で構成され、スタッフは客船に合わせ、ヨーロッパ東・西部の他、インドネシア、タイ、フィリッピンといったアジア諸国からも集められ船内でのサービスにあたっている。彼らのほとんどはプリンセス・クルーズ系の学校で特別な教育を受けた後、所定の部署に配属されている。現在乗客のリピーター率は約30%、その数値も年々上昇していると言う。さて昨年デビューしたサンプリンセス、今年デビュー予定のドーンプリンセス、1999年デビュー予定のシープリンセスの3船は姉妹船であるため外見はほぼ同じデザインの客船達である。内装に関しては若干の変化はあるものの、主なパブリックスペースは類似している。客船としてはサン・プリンセスで初めて採用された24時間オープンのレストラン“ホライゾン・コート”は、好きな時間に好きなだけ食事やスナックを取ることが可能だ。1998年デビューが予定されているグランドプリンセスについては、かつて造られたことのない大きさのため、今までのものとは全く異なった次元の客船となると言う。例えば10万5000トンという史上最大の客船はそのサイズ故にパナマ運河が通行不可能なためしばらくはカリブ海クルーズに赴くことになる。 写真をクリックすると拡大表示することができます。
もちろんこのグランドプリンセスにも、他のプリンセスの船同様、バルコニー付きのアウトサイドキャビンが多数設けられる(700部屋以上)ことが予定されている。その他ダイニング・ルームが3ヶ所、巨大なカジノはホログラフで全体が装飾され昼夜で変化し雰囲気を全く変わる仕掛けが施されされている。またユニークなものにはウエディング・チャペルが新たな試みとして設けられ式の全てが船上でできるようにもなった。『グランドプリンセスはまさに21世紀の客船と言えるでしょう。乗客の行動を(次は食事、次はショーといったように)規制化することなく、「乗客がやりたいことをやりたい時にできる 」これが新しいクルーズの形であると同時に、これこそ我々が提供しようとしているものなのです。
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