Mr.BJORN STORBRAATEN of cruise-ok


CRUISE DESIGNER

Mr.BJORN STRBRAATEN

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新造船達のプロフィールを見てみると客船デザインにPETTER YRAN&BJORN STORBRAATEN,ARCHITECTS AS社の名が明記されているのをよく目にする。
彼らがかつて手掛けた客船の中にはシーボンやシルバーシーといった最高級の品質を誇るものからローヤル・カリビアン社の大衆的な客船達、さらにはディズニーや今話題のアメリカン・クラシックなどにも係わるというほど彼等の活動フィールドは広大だ。 
現在彼等の会社は本社をオスロ(ノルウェー)に、そしてメジャーな客船会社が多数集まるマイアミ(アメリカ)にオフィスを置き精力的にビジネスを展開している。
他の客船デザイナー達が比較的個人でデザイン等を手掛けるのに対し彼等の場合はストルブラテン氏を頂点としてデザインが進められている。
基本的にはオスロに65人、マイアミ側に7人いるスタッフ達がチームを組みグループ体制でプロジェクトを進めていくのだそうだ。
マイアミオフィスにてストルブラテン氏にインタビューを試みデザインについての話をうかがった。 
「ほとんどの客船会社のオーナーはシリーズ化のことも考えどのような客船を必要としているのかそのコンセプトを私たちに示します。」とストルブラテン氏。
その場合オーナー達は各客船に若干のバリエーションを求めることが多いと言う。
また時としてディズニークルーズのようにまったく客船ビジネスとは関わりのない異業種からの依頼も舞い込んでくる。
そんな場合はオーナーのために彼等は客船のコンセプトから提案していくのだそうだ。 通常コンセプトを形とし明確なものにするのに1年が、そしてそれに従い実際に作業に取り掛かり客船が完成するまでにさらに3~4年が費やされると言われる。
客船の場合は海に浮かぶ船の形を無視してデザインすることは出来ない
。例えば陸上の場合、建築物のデザインに幅広い選択肢があるが、船内のデザインに関しては常に船内での乗客の流れを考慮することが重要視されるからだ。
彼等はそのため乗客の行動を調べそれぞれの設備のレイアウトなどにも神経を払わなければならない。
また乗客の中にはグループで行動される方々もいるということも考え、静かなラウンジなどの隣にカジノを置くことは避けると言う。シーボン・プライド001.jpg写真をクリックすると拡大表示されます。
食事を終えショーを見終えた乗客がごく自然にショッピングやカジノに足を運ぶような流れを考えたり、また異なったタイプの乗客がそれぞれ客船のどこで過ごされるかということも常に頭に入れデザインする必要があるのだそうだ。
そのため実際にスタッフを船内に入れ確かめることもある。
「見方によっては客船は空港構内のデザインと共通するところがあるのかもしれません。それは空港内にも多くの商店が配置されどうすればお客様にいろいろと購入して頂き、あるいは楽しんで頂けるのか、そのためには何をすればいいのかとてもうまく考えられているからです。」 メガシップ(一般的に7万トンを超す客船)をデザインする場合、それが小型(一般的に何千トン)のものと比べより全体像を把握できる能力が求めらる。またひとつのメガシップが完成するまでには大変多くの人々が設計に携わることで、完成までのスケジュール調節やコミュニケーション能力などデザインとは異ったものも必要とされるのだそうだ。
いずれにせよ大変なエネルギーが求められるのがメガシップのデザインだ。
とは言うものの一方でそのスケールゆえに小型のものとは違った面白さもあるのだそうだ。「それぞれに創造する楽しさはあるので、そういう意味ではどちらが好きであるかといった比較はできませんよ。」と氏。 以前までは客船会社のデザインに対する要求とはいたってシンプルなものだった。しかしここ数年それがかなり複雑なものへと変化しているのだそうだ。それはオーナーが客船にすべてを求める傾向にあること。今までにはない細やかな点や雰囲気などがデザイン過程で求めるようになったのだと氏は言う。「客船に“ストーリー性”を求められているのもここ数年の傾向でしょう。」客船会社はすべてのエリア(パブリックスペース)がそのストーリーで裏打ちされていることを望んでいるのだそうだ。
「ディズニーのようにすべての部屋が異なったストーリーで表現されているものさえあるのです。
我々はクルーズ中でも乗客達が退屈せぬように彼等にまるでそれはパズルを提供しているといったようなものなのかもしれません。」とは言っても「その基本を支えているは“わかりやすく”、“常にエレガントさ”を合わせ持ったものであること。」と氏。
彼にとってのデザインのアイデアは旅を通し目にしたことからだそうである。
そのため彼は旅行はたくさんするよう心掛けていると言う。
「デザインなどのアイデアには、世界中の国々の様式や表現など大変参考になることが多いからです。」 現在、注目されている”アメリカン・クラシックプロジェクト” の共同製作が1999年1月からスタートした。
インガルス、クバナーマサヤード(フィンランドの造船所)、そしてティルベルグ・アソシエイツ(スウェーデンのダザイナー)と共にそのデザインが進められている。
彼等が担当するのはキャビン、ダイニングルーム、スモーキング、ラウンジバーの部分。「インテリアなどはそのディスティネーションでもあるハワイを非常に意識した客船ですが、かといってすべてが特定の国のイメージを反映させたデザインというわけではありません。
船内の雰囲気はインターナショナルなものなると思います。」彼がクルーズ業界に足を踏み入れるまでの経緯を話して頂いた。
現在ビヨン・ストオブテン氏は57歳、出身はノルウェーのオスロである。
「今でこそ客船を主としたデザイナーをしていますが、まだ23歳の頃は設計に関心を持ってはいたものの、自分の将来は漠然としていました。」と若かりしときのことを懐かしそうに氏は語る。
当時スウェーデン大学の建築学部は建築家を志す者には人気があったが高倍率のためやむなくイギリスとスコットランドの2つの大学で技術分野を学ぶことになったと言う。その後結婚を機にオスロに戻り本格的に建築技術者を目指し卒業後はマリタイム(海上関係)ミュージアムでプロダクトデザイナーとして働き、その後デザイン会社に移りそこで14年間勤めることとなる。
その間手掛けた仕事は病院、警察所、コンドミニアム、タウンホールのデザインなど陸上の建造物であった。
その後客船のデザインに携わる彼の妻の兄、また現在のパートナーでもあるピーター・イアン氏とチームを組み客船のデザインを始めることとなる。
彼等の最初のプロジェクトは船舶での緊急避難時のための“エスケーププラン”のデザインを手掛けること。後にその時のデザインはマリンオーソリティによって船舶の“エスケーププラン”の基準となり彼等はスウェーデンのすべての新造船のエスケーププランを任されることとなった。
彼と兄が初めて共同で手掛けた客船プロジェクトはソングオブフラワーの改装であった。その後彼等は冒頭にも出た客船達を手掛け、現在までに約40隻の客船のデザインを担当することになる。 
「現在客船産業は成熟期にあります。
客船産業はアメリカの経済が破綻しない限りは引き続き成長を続けるでしょう。」と氏。個人的に客船の大型化はこれ以上進まないというのが彼の予想だ。
彼はイーグルクラス(ボイジャーオブザシーズ、14万トン)の客船は大衆をマーケットとして取り込むサイズとしては限界だと言う。
「これからマーケットは今まで以上に多くの方々に、客船と言うものが誰にでも手の届く存在であるということを実感させより成長していくと思います。
昨年度は約600万人のアメリカ人がクルーズを楽しみました。
アメリカ人でのマーケットで、そのうちの4~5%がリピーターです。
北アメリカを例に上げれば、まだまだ有望なマーケットであると言えるでしょう。
アメリカ人の約75%の方々が毎年パーク(例えばディズニーランドやユニバーサル・スタジオのようなテーマパーク)に訪れています。
もしその内の20%の方々が毎年クルーズを楽しまれるとするなら、2千万人の方々がクルーズを楽しまれることになるのですから。
クルーズ産業はまだスタートしたばかりです。
これからもクルーズはとても安全で、どなたに対しても楽しい旅を提供していくことでしょう。 


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デザインした客船達


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