KVAERNER MASA of cruise-ok



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クバナーマサヤード造船所(フィンランド)


昨年4月13日、エンジニアリング大手のクバナー・マサヤード造船所が98年度の大幅な減収に伴い大規模な改革を発表した。このニュースは業界を駆け巡り大きな衝撃を与えた。 
「クバナー・マサヤード造船所はこれまで客船に関しては世界の4~5社からなる大手造船所の中でもマーケットの25~30%を占める造船所として業界のリーダー的な役割を担って参りました。しかしながら財政面の問題から大幅な改革を余儀なくされてしまいました。」とマネジャーでもあるヘンリック・セゲルクランツ氏。 KVM(クバナーマ・サヤードの略)メタル・マシンナリーコンストラクションセクター(KVMの中核を成す)は造船部門とオイル、ガス部門を手放し資金面などに変化を与えるためそれら工場を売却することを決定した。さらにKVM自身も現在新しいオーナーを捜しているところだ。「とは言いましても我々は今後も今まで通り客船を造っていく予定です。
なぜならばそれはこの産業が依然大きな成長を続けているからです。」と氏。
「ヨーロッパはここ10年数年造船産業の世界的な地位を築き上げてきております。そしてそれはこれから数年間のヨーロッパへの新造船の発注数から見ても変わることはないものと確信しています。
我々は諸設備の改善に努めるとともに、乗客の方々の考えをより深く理解することで今後の造船界がプラスへと転換できるよう努めてまいります。」 現在KVMは昨年の“ボイジャー・オブ・ザ・シー”に続き今年の10月、そして来年に向けてRCI社(ロイヤルカリビアンインターナショナル社)の“イーグルシリーズ”2船に加え“エクスプローラー・オブ・ザ・シー”と“アドベンチャー・オブ・ザ・シー”の2船を、またコスタ社とカーニバル社の両社の船を2船ずつ建造しているところだ。さらに先日KVMはRCI社と2船の建造契約を済ませたばかりである。
KVMの新体制発表もあってか彼等への依頼は順調である。 今後はKVMが客船中心の造船所として生き残っていく上でそこには大きな課題もあった。
90年代のKVMの発展はめざましかった。しかし依頼の増加に伴い造船所の設備は充実されたものの、残念であったことに工場自体の拡張計画はなされなかったと言う。
例えば現在造船されているカーニバル社の客船の場合、同じ造船所内で3年間に2船の建造は可能である。しかしそれが毎年1船づつのペースとなると・・・。CV01.jpg
とここ数年の客船会社からの要望の厳しさを明かしてくれた。すべての造船会社にとっても特に新プロジェクトデザインのものを客船会社へ納期通り渡すことは常に大変な苦労を要すのだそうだ。
例えば昨年2月、建造中の「ボイジャー」の造船所が火災に遭うという大きなアクシデントに見舞われたことがあった。それでもKVMはスケジュール通り納期に間に合わせることができたのだと彼は強調する。ここ数年実際新造船のデビューが遅れることは頻繁にあった。時にはそれが造船所との間の訴訟問題に発展したりすることも。彼等も常に時間との戦いを強いられているのである。
「今後はいかにして現状に対し能力以上のものを引き出すことができるかが課題となります。」さらに氏は21世紀に入ると生み出される客船は多方面にわたり、より洗練された質の高いサービスが求められているのだとも付け加えた。 新しいオーナーに関しては依然話し合いの段階にあると言う。
「この産業は業界の中でも競争することのできる出資者からの長期の投資を必要としております。
困難なこととは、我々が造船所としてどのような成功を収めてきたかを相手側に伝えることができるかということなのです。」 ここ数年造船所に求められることは乗客が広範囲でのアクティビティを好むため客船はより巨大化に進む傾向があるということ。
また乗船地を中心とした陸上観光を意識した客船も求められているためテンダーサービスや乗客の乗下船などの効率化が進めている他、乗客の荷物の積み卸しに関しても改善が求められているのだとも言う。
さらにはキャビン、施設の増加に伴う電気エネルギーシステムの必要性も出てきている。
その解決法のひとつがアジポット推進システムを推進システムのメインをすることだ。今まで主要な“ディーゼルエンジン”は排気性を改善することで今後の信頼を得ることになるだろうと氏。
彼等の造船所で建造を進めている客船に客船会社のオーナー方が好んで求めていることは、バルコニールームやアウトサイドキャビンにガラスを多用し、船体の幅を狭くした客船なのだそうだ。
キャビンのほとんどをアウトサイドに配した今までの客船とは異なったパナマ運河を通過が可能な次世代客船“パナマックスシップ”の建造がKVMで現在進行中だ。
その最初の客船が今年半ばにデビューが予定されるコスタ社の“コスタ・アトランティカ”である。そしてカーニバル社の2船“スピリット”“プライド”がそれに続くことになっている。