MRS.DUTTIE KULASA of cruise-ok



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ドゥティ・クラサさん


客船にはハネムーンナーやカップルで乗船してくるものも多い。それはクルーズという響きが日常とはかけ離れたロマンティックなものとして若い世代のアメリカ人には捉えられているからかもしれない。
そして時には人はそんなクルーズの旅の中で突然思わぬ行動に移したり、そこでどうにか!!と気合いを込めクルーズ計画を立てるものなどいろいろな人間模様もある。
客船ノルウェージャンスカイで働くドゥティ・クラサさんはこの世界では珍しい女性のクルーズディレクターである。
「私もそんな方々に頼まれ、乗客の方々のプロポーズのお手伝いをしたことがあります。」と語る彼女はかつて60以上もの恋のキューピット役割を演じてきたと言う。
その方法とはいたってシンプルだ。
クルーズディレクターの彼女は劇場での通常のプログラム進行中、突然求婚相手を観客に紹介するところからそれは始まる。
誰もが思わぬ出来事に彼等に注目し温かくことの成り行きを見守っている。
「マイクを握り彼女に求婚を求める彼の言葉に約800人~900人が見つめる会場は一瞬シーンと静まりかえるのです。そんな時、お客様も私も皆、彼女から心地よい返事が帰ってくることを期待しているのですが・・。」と言ってもすべてがハッピーエンドと言う訳ではなさそうだ。
かつて2度ほどNOが出されたこともあったそうだがそれでもかなりの確立でOKが出ていると言うのだから彼等にとってはまさにクラサ様々といったところか。
「このクルーズでお2人が共に幸せになられることを心より願ってやみません。」クラサさん自身このようなことで乗客の手伝いができることをとても歓迎していると言う。 
「クルーズというシチュエーションの中で大勢の方々に見守られてのプロポーズは皆とても情熱溢れたものなのです。
なんてロマンティスクなのでしょう。」これも彼女が女性クルーズディレクターだから可能なことであるのかもしれない。

 女性クルーズディレクターというのはこの業界では珍しいのでは?


ええ、たしかに他の客船会社で働いている女性クルーズディレクターは1人ないし2人だと思います。
但しノルウェージャン・クルーズライン(以後NCL)には現在6人の女性クルーズディレクターが勤務しております。かつて90年までこのポジションを占めていたのは男性でした。
それが90年代に入ってから女性の進出も少しずつですが増えてきているのです。
今後もより多くの女性の方々がこのようなポジションに就かれることを喜ばしく思います。
女性というのは男性以上に注目もされますし、また各プログラムの構成など細やかな点でまでよく神経が行き届くのですよ。 

 クルーズ業界に足を踏み入れた経緯とは?


私がはじめて客船に乗船したのが19才の時。当時私はペンシルベニアにあるインディアナ大学の学生であった。
その時のクルーズの思い出がとても心に残りいつの日かこの世界で働くことを漠然と願っておりました。大学を卒業後は故郷のペンシルベニアにある病院に勤め、10年後にディレクター・パブリックリレーションのポジションを得るまでの7年間は休暇ごとにいろいろなクルーズを楽しんでおりました。
病院での仕事は気にいった仕事だったのですが、どうしてもクルーズのことが頭から離れず、1987年とうとうマイアミの客船会社を訪ね面接を受けることになりました。そしてその翌年NCLから仕事の依頼を頂くことになったのです。
当時としては果たしてどのくらい続けることになるのか、またどのような仕事を任されることになるのか想像もつきませんでした。それがこの世界のトビラを開いた最初でした。まさか12年経った今なお私がここにいるなんて・・。
最初にクルーズ・プログラム・デパートメント(たぶん陸上)で一年間務めた後、アシスタント・クルーズディレクターを3年間任され、そして現在のクルーズディレクターに抜擢されてから8年目となります。
1988年に乗船したがスターワードが私にとって最初の客船でその後クルーズディレクターのリリーフとして乗船したのがウエストワード。そして本格的にクルーズディレクターとして乗船することになったのはサウスワードでした。
さらにノルウェーで2年半、クラウンにこれはヨーロッパクルーズとなりますが2年、ドリームに1年そして、1999 年6月よりこのスカイに移ってまいりました。たぶん1年間ないしはそれ以上この客船で働くことになると思います。
今のところまだはっきりわかりません。私が乗船した客船の中での最も好きな客船はノルウェーです。
その理由は栄光の客船時代を経験してきた客船だからです。今後どんな新しい客船が登場しようともノルウェーはノルウェーなのです。

 クルーズディレクターとしての仕事の内容とは


私がクルーズディレクターの仕事の中で最も心掛けていることは船内でのアクティビティ、バラエティー、プログラムなどすべてにわたり十分オーガナイズ(伝達が行き届きまとめられている)がされているかということです。
我々は世代やタイプ、国籍などにかかわらず常にこのクルーズがすべてのお客様にとってのベストのクルーズになるよう努めております。例えばショーについて言うと私は幕が開くときから、閉じるときまで乗客と時間を共有しその間、乗客が何をしているのかを感じとり修正していかねばなりません。
クルーズディレクターとしての仕事の基本となるのはプログラミング、アクテイビティ、例えばショアエクスカーション、ダイビングプログラム、ユースティーンプログラム、フィットネスプログラム、テレビジョンプログラムなどに目を通し、それによって年配の方から若者、そして各国の方々約2千人からなる乗客の方がクルーズを楽しまれるよう努めること。
特にアシスタントという人間はおりませんが、18人からなる各部署を担当するスタッフが私の下で働き手助けをしてくれております。

 ご家族は?


実は昨年の5月1日に結婚いたしました。
彼は私が乗船するノルウェージャン・クラウンにコメディアンとして乗船し、そこで初めて顔を合わせることになりました。
そんなことから我々は最初はカジュアルに仕事を通し逢っていたのですが、いつのまにか真剣になり・・そして今、共に仕事を続けております。客船スカイでのスケジュールもほぼ同じなので我々にとってもこんな環境をとてもラッキーだと思っております。
但し今後お互いのスケジュールがどのようになるかはまだ未定ですが・・。 

 この仕事はご自身にとっても気に入っておりますか? 


私のケースはクルーズ産業の中での成功例のひとつだと思います。
仕事は非常にハードですので例えば同じ仕事を与えられたとしても、はたして何人の方が本当にこの仕事をこなすことができるでしょうか。
ペーパーワーク(書類の整理)、ステージワーク(司会)、プログラムチェックなど、どれも私にとっては大好きなことばかりです。
また職場としての環境や雰囲気も大変気に入っております。ですから、今でも私がここにいるのです。 

 将来のクルーズ産業をどのようにみておりますか?


順調に成長を遂げているのは確かでしょう。
例えば我々の客船が数週間前にニューヨークに到着した時には港に6隻の大型客船が揃いました。
そして先週訪れたマイアミ港には8隻ものやはり大型客船が。
通常の旅とクルーズの旅とを比較した場合、“オールインクルーシブル・パッケージ”というように、先に支払った料金には飛行機代、宿泊代、食事代、そしてエンターテイメント代などが含まれトータルで考えればクルーズが他の旅にはない最良の旅を提供していることがこれほど急速に人気を集めた要因でしょう。
ちなみにNCLはプライベートアイランド、スポーツプロ・プログラミング、ユースティーン(子供達のプログラム)など業界で最初にそれらプログラムも導入し、多くのリピーターファンのハートを掴んでおります。それからスカイではインターネットカフェと言ったスペースが設けられ、早くも業界で話題を集めているところです。