MR.STEWARD NELSO of cruise-ok



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スチュワード・ネルソン氏 


初めてクルーズディレクターを務めることになったスチュワード・ネルソン氏の場合は他のディレクターと少し状況が変わっていた。
「クルーズディレクターで博士号を持っているのはたぶん私だけでしょう」と氏。
海洋学者である彼が以前に客船に関わる仕事をしたのは寄港地などのレクチャーであった。
しかし、今回のセレブリティ社からの氏への依頼は客船ミレニアムのバルト海クルーズでクルーズディレクターを務めてくれないかと言うことであった。
「多くの人たちと話しをすることに抵抗はありませんが、この仕事を進めて行く上で思いがけず多くの困難と遭遇しております。
何しろ私(クルーズディレクター)が行動しなければ皆さんのクルーズは始まらないのですからね。」とネルソン氏は初めての経験にやや戸惑いもあるようだ。
「なにしろ部屋やダイニングのテーブルがお気に召さない方など、船内の苦情のすべても私のところにくるのですから。」船内のオペレーションすべてがクルーズディレクターにかかっているのだからそれも仕方がないことかもしれない。
「この客船には大きなエンターテイメント部門があり、私がその最高責任を担っていますがアシスタントディレクターをはじめ6名のスタッフたちには本当に感謝しています。
しかしオフィスへ戻れば今度はコメントカードや書籍の整理に追われ、たとえ時間ができてもこの業務(クルーズディレクター)についている限り私の頭は仕事から離れられません。
乗客の方には船内、もしくは外で顔を会わせれば、話につき合わねばなりませんし、笑顔で彼らを気遣わねばならないのですから・・・。」さらにはプログラムの司会、進行、そして寄港地の紹介などを期待する客船会社と学者肌の彼の思惑にはややギャップもあるようだ。しかしどうしてどうして乗客達の人望はとても厚かった。