2000.10
キーウエストは人口僅か2万5千人弱の小さな島である。
この島が今客船業界によって注目を集めている。
キーウエストは本土と陸路で結ばれたアメリカ最南端に位置する島だ。その島の素朴さと自然の豊かさに魅せられ、かつてはあの文豪アーネスト・ヘミングウェイや博物学者ジョージ・オーデュボンなど数多くの芸術家や学者達が好んで住んでいた島でもある。現在は観光、漁業が島の産業の中心となりいくつもの歴史的建造物やミュージアムなどに加え彼等の家もその観光ポイントのひとつとなっている。島内で最も栄えた通りデュバルストリートはTシャツ屋やレストラン、素朴な貝細工のお店などが店を連ね気ままに探索するのにはうってつけである。
また澄みきった美しい海に囲まれるキーウエスト島は、マリンスポーツも盛んでバリエーション豊かなツアーなどは島の大きな魅力だ。
キーウエスト島はそこに住む人々が過去に一度アメリカから独立に向け動いた時代もあった。キューバの方が本土のアメリカより地理的に近かったことも彼等をそうさせたのかもしれない。
だからこそこの島はアメリカの中にあって一種独特な光を放っているのである。一昨年(1998年 )は約60万人の旅行者が客船を利用し島を訪れた。
最近アメリカ政府が海軍基地をクルーズ港として一部開放してくれたことも数値を伸ばす要因となった。
「現在キーウエスト市当局は連邦政府と共にアメリカ海軍から本格的にハーバーの一部を買い上げる交渉へ入っているところです。
それが終わり次第、らに交通の便を充実させ魅力ある港とし客船がキーウエストにより長く滞在して頂けるよう努めるつもりです。」とキーウエストチェンバー・オブ・コマース(商工会議所)のバージニア・パニコサン氏は言う。
「この町は誰もが歩いていける距離に見所が集っているとてもユニークな島です。おそらくその雰囲気はアメリカの他の町にはないものでしょう。」と氏。
さて、キーウエスト港は次の3つのエリアから構成されている。まずそのひとつが市の所有する“マロリースクエアエリア”。そしてもうひとつがヒルトンホテルのお隣にある個人所有の“フリビーエリア”。
そして3つ目が現在アメリカ海軍から借り受けている遊歩道沿いのエリアだ。
この3つのエリアを利用できることによって大変多くの客への対応が可 能となったと氏は言う。
なんと行っても急速な変化が島に訪れたのは1997年のことだ。
この年初めてメガシップが島に訪れ、それ以後ここ数年は毎年約7万5人の伸びを示し手言ったと言う。前年は一挙に約15万人増しという驚くべき数の人達がこの島に訪れるようになった。
海軍基地が現在のように使用できなかった当時、客船の多くは沖合に停泊し乗客の方々はテンダーボートを利用して上陸せねばならなかった。
また風の強い日や、海が少し波立つ天候の時はテンダーボートでの上陸もままならず、「その頃の乗客にとってはこの島はあまりよい印象を与えることができなかったかもしれません。
当時どれほど多くの乗客達がこの島の魅力に触れることなくさっていかれたことでしたか・・・。」 現在はほぼ全てといってもよいほど大手客船会社の客船がこの島へ寄港している
。例えばマイアミ港を発ちコズメル(メキシコ)方面へコースを取る西カリブクルーズの客船は最後の寄港地にこの島を選んでいる。
またエバーグレース港を発つ客船の多くが最後の寄港地にしているようだ。
さらに3~4泊のショートクルーズの寄港地としても人気が高まりつつあると。氏。
キーウエストの港は他の寄港地のように税関を備えた港ではない。そのため人々はこの島に手軽に上陸することができる。
港は年々多くの従業員を雇い、客船停泊時に新たな送迎のためのサービスや異なったアトラクション、ツアー、そしてレストランなどが生まれ、そしてそれぞれのサービスは言い尽くせぬ程の活気を島にもたらしていた。
増加する観光客に備え、市当局はすでに12年前に3億ドル(約330億円)という巨費を投じ下水道処理工場を備えた。
そのことによりキーウエストを囲む海は守られ、常に自然の状態のままを保っている。またキーウエストは観光客と海との海洋自然保護に関し厳しく監視されており、魚や珊瑚の持ち出しも制限されている。
例えば海面にブイが浮かんだエリアは他のエリアと異なりボートで訪れた人たちにそこにコーラルがあることを教えている。
さらに彼等はツーリストの方々向けの教育的プログラムも用意している。
フロリダ州の法律では車が道を走ることに特に規制はないのだが、我々は旅行者を歓迎し、自然溢れる穏やかな島の風情を観光客の方々に伝えるため市内への交通に自転車や歩くことに努めている。
できる限り車は町の外で使用するよう気遣っているのだそうだ。
また港からボートで訪れる人のために港のパーキングエリアから町の中心まで行くことのできるシャトルシステムの用意もある。と言う。
キーウエストのクルーズ港はい今やすっかり地元経済の中心を担う存在へと変化している。市当局はより多くの方々がこの島を訪れることを高く評価している。
客船産業は町の経済、もしくは商業に確実に大きな影響を及ぼし地元に繁栄をもたらしていると言う。
「より多くの客船が今後も訪れることを予想し我々は乗客の方々が様々な方法でバケーションをお楽しみ頂け、キーウエストにご満足頂けるよう客船が必要とする設備を整えていくつもりであります。」
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