ICG of cruise-ok


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ICG SATELLITE CENTER

2000.4 

IT産業は急速に成長し、これからの時代はいかに情報を有効に得、そして生かすことができるかがその鍵になろうとしている。
そんな波は当然のごとく客船業界にも押し寄せ今や船上と陸を結ぶコミュニケーション事情も大きく変わろうとしていた。 

ICGサテライトサービス社(以後ICG社とする)はサテライト・コミュニケーション分野においては業界最大手の会社である。主に海上に関わるすべての産業に“サテライト・テレコミュニケーション”と呼ばれる衛星と地上を結ぶネットワークに情報送受信サポートをしており、例えば現在彼等が開発した“Cーバンドタイプのサテライト・コミュニケーションシステム”が搭載された船舶(客船も含め)は、ハイスピードによる音声、ファックス、データーコミュニケーション、ネットワークによって、たとえ高波に見舞われる厳しい状況下であろうとも通信を可能としている
。さらにICG社は船舶のみならずUS 海軍や世界中の海上にプラットホームを置くオイル、ガス会社等を顧客とするなど広範囲にわたり情報送受信においての重要な役割を担っている。
現在、彼等の長距離呼び出し“カード・プラットフォーム”は船内から乗客を公共のテレビフォン・ネットワークへ繋ぎ、世界のどのTELサービスへも結ぶことを可能としている。またつい最近彼等は客船から陸上へ、あるいは陸上から客船へ高速で「インターネット」へアクセス可能な“サテライト・サーキット”のサービスも始めた。
船舶は海上という特殊な状況に置かれていることから特に非常時にいかに陸上とのコミュニケーションをはかることが出来るかが大きなポイントとなってくる。ちょうど今回のインタビューの数ヶ月前、緊急医療サービスの画期的なシステムとして彼等のことが新聞に取り上げられ話題となった。それは彼等の“サテライトシステム”を利用したあるケースであったがそこには今後のネットワークの大きな可能性が感じとれる。
「“SEAMED”と呼ばれる我々のシステムを利用したサービスは、まさにその中の成功例のひとつと言えましょう。」と氏。
「ある会社が客船のための医療放送を映像によって送信しているのですが、1年前からプリンセスクルーズによって最初にそのシステムは紹介されました。
カリフォルニア病院のお医者さん達による会議の実況映像によって、乗客の方々は船内にいながらにして医学的アドバイスを受けらえるというもので、実際それによって一人のクルーが病院に移されることなく助けられたのです。」このサービスはクルーズ会社にとっても今後大きな助けになると氏は語る。
ICGサテライト・ネットワークの有効範囲は彼等の地上ステーションでもあるニュージャージー(アメリカ)が地球上の半分の音声とデータ・コミュニケーション・システムのカバーを、またオーストラリアをはじめ他エリアに設置された地上ステーションによって残りの範囲がカバーされている。
さて船内のインターネット・サービスであるが実際開始されたのは1999年の2月からだ。
彼等の“Cーバンド・サテライト・コミュニケーションシステム”の使用により客船からインターネットへハイスピードでアクセスさせることで、乗客やクルーがEメールを陸上へ送ったり、受け取ることが可能だ。
具体的には利陸上で数年前に登場し人気を得ているインターネット・カフェを船内に設け、24時間体制で送受信のやりとりが可能となった。
ICG社は過去14年間にわたりサテライト(衛星)でのコミュニケーションを応用した部門でマーケットのリーダー的役割を担っている。
彼等の最初のスタートは主にアメリカ海軍の乗組員達のために1日24時間、特別なTV放送を送ることであった。
民間の船舶が必要とするニュースや情報というその頃のサービスの経験が今日の彼等の“コミュニケーション・システム”のベースとなっているのだと氏。
そして彼等は現収益の40%以上を占めるというIVD(インターナショナル・ボイス・アンド・ビデオ)分野へと乗りだしたことで“サテライト・コミュニケーション”のニューマーケットを獲得することとなる。
彼らの成功の要因のひとつはサテライトの増設とグラスファイバー(光通信)への投資に負うところが大きいのだと氏。 クルーズ産業は将来においても依然大きな成長を遂げるであろうと業界同様彼等も予想している。客船への本格的なICG社システム導入は彼等にとってまだ日は浅い。彼等が客船産業と関わりを持った当初はその僅かなサポートをしていたにすぎなかった。
それが今やクライアントは大手客船会社のほぼすべてにわたり、64船もの客船が彼等のシステムを搭載していると言う。
「翌年までにそれを100船以上の客船にのばすことを現在の目標としております。」と氏。 また彼は客船会社達が近い将来新たな、そして異なったエリアへとコースを広げ、その候補地のひとつとしてアジアが注目されていること。
そしてシンガポールをベースとしたスタークルーズの登場について触れ、「たとえ訪れる国がどこであろうとも、また国籍がどこであろうともコミュニューションを必要とされることはクルーズ産業の将来でもあり、そして我々は客船の未来の一助を担っているのです。」


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