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ミキツーリスト   
2007年10月

(インタービューに答えてくださったのはロイヤル・カリビアン・インターナショナル/セレブリティ・クルーズ日本総代理店 係長/マーケティングの根本由美子さんと同じくマーケティングの中村由希子さん)


 最初に客船を扱い始めたきっかけをお話しいただけますか?


ミキツーリストはヨーロッパのオペレーターとしてその素材のひとつにエーゲ海クルーズのオリンピッアクルーズDSCF8213.jpg写真をクリックすると拡大表示することができます。 (グランドケイマンにて)を取り扱っておりました。 そした95年にオリンピッククルーズの資本が同じギリシャ(チャンドリス)であったことからその兼ね合いでセレブリティクルーズと契約を結び販売することになりました。当時はまだクルーズセンターもなく、またシステムもオンラインになっておらずオペレーションもダイレクトではなかったのでそれほど多く販売はしてはおりませんでした。その後セレブリティクルーズがロイヤル・カリビアンクルーズに買収されたことで98年にロイヤル・カリビアンクルーズと契約し、ミキツーリストはロイヤル・カリビアンクルーズ、セレブリティクルーズの2社のGSAとして本格的にクルーズを取り扱うことになりました。 ロイヤル・カリビアンクルーズはミキツーリストとの契約の前は他の日本の会社をGSAとして置いておりましたがボエジャー・オブ・ザ・シーズという巨大な船をデビューさせるにあたり大きな会社としてミキツーリストが選ばれたようです。


 98年と言えば当時世界最大の客船と言われたボエジャー・オブ・ザ・シーズ(13万8000トン)やそのシリーズ船たちが続々と登場し始めた頃です。また2006年にはフリーダム・オブ・ザ・シーズ(16万トン)が。さらに22万トンのジェネシスのアナウンスもすでになされ、GSA側としてよい流れで来ているのではないでしょか?


以前までは新造船たちの処女航海にはよく日本人のお客様が乗船することがあったのですが、最近は新造船が多くなってきましたので新造船だからといって何百人も最初の航海でお客様が集まるということはなくなったようです。 GSAとなり10年近くになりますがおかげさまで今も引き続き契約は続いております。 

 昨年、今年とフリーダム・オブ・ザ・シーズの映像を何度かTVで目にしたのですが? 

DSCF6940.jpg写真をクリックすると拡大表示されます。 リバティ・オブ・ザ・シーズ (ハイチのプライベートビー沖合にて)
日本のTV局のニューヨーク事務所がフリーダム・オブ・ザ・シーズの視察に行き、私たちのプロモーションの映像より早くTVでフリーダム・オブ・ザ・シーズを紹介したようです。民放で少しでも流して頂けると客船のプロモーションとしてたしかに(広告効果)違いますね。また客船フリーダム・オブ・ザ・シーズデビューからロイヤル・カリビアンクルーズ社もそれを意識してか結構時間をかけお披露目をするようになってきているようです。例えばフリーダムはフィンランドのトルクで造られヨーロッパを1~2ヶ月間かけて巡りヨーロッパ人たちに見せて、その後アメリカに入りニューヨークで再びお披露目を、そして一ヶ月ぐらいアメリカ人たちに見せてといった具合にプロモーションにかける時間が今までより多くなってきているようです。

 客船を販売する上での代理店側としての難しさは?


これは客船に限ったことではありませんが、まず現在もそうですが日本のマーケットはグループが大半で、またノーネームで予約を入れるのが一般的です。それに対し海外の場合は名前があって初めてキャビンを提供するという考えがあるので日本のようにノーネイムで大量に予約を取っておいて、一ヶ月前の催行決定時にリリースすることを彼らには非常に嫌がられました。日本と欧米の旅行販売の仕方が異なっているのです。キャンセルの条件が厳しく日本の旅行約款にもあわないのでそのへんが難しいところですね。それは我々の永遠の課題になっております。 


 ここ数年の大きな変化などは?


順調に集客も伸びておりスタート時に比べ集客も5~6倍になりました。意外なのですが実は急速に集客が伸びたのはSARS(2003年)の影響からでした。当時クルーズ会社は集客を確保するため通常より下げたクルーズ料金を我々に提示してくれたことで、我々はクルーズ料金をより安く旅行会社に提供することができました。それに乗じて旅行会社は廉価なツアーを組み成功したようです。ある旅行会社は10万円前後のバハマクルーズを組み、DSCF6685.jpg写真をクリックすると拡大表示されます。 リバティ・オブ・ザ・シーズ それだけで5000人近い集客があったとのことです。そのあたりからクルーズは量販化され、一般の方々にも「クルーズがそれほど高いものではない」ということが少しずつですがわかって頂けるようになり始めました。 またあるリピーター客を大切にする大手旅行会社は、初めてクルーズに乗られるお客様には廉価な、例えばバハマクルーズを紹介し、慣れた方々には異なったもっと良いクルーズを紹介して販売するというように、そう言う意味では“クルーズこだわり層”と、意外にそれが高くないことに気づき“クルーズがどのようなものなのか乗船してみる層”の2つにハッキリとマーケットが2分化され始めてきているようです。 旅行会社としては先の“こだわりの層”の場合、数的にはそれほど伸びないのに対し大量に集客を増やすためには“初めて客船に乗船する方へ向けた商品を多くPRして行かなければなりません。そういうことから現在バハマやロスアンゼルスからの3泊4日、4泊5日のカルフォルニアのメキシコクルーズも売れ筋になって来ているようです。

 ロイヤルカリビアンリミテッドとは?


ロイヤルカリビアンリミテッドは“ロイヤル・カリビアンクルーズ”と“セレブリティクルーズ”という2つの会社を所有している他、またセレブリティクルーズの別ブランド、アザマラクルーズを持ち、その他にもプルマンチュールというスペインの会社を買収しフランス人向けの船を一隻、アイランドクルーズというヨーロッパ人向けの船も2隻を所有しているというように、幾つもの客船ブランドを持っております。実際日本で販売しているのはロイヤル・カリビアンクルーズ、セレブリティクルーズ、アザマラクルーズの3ブランドになりますがアザマラクルーズは就航してまだ半年ということもありWebのみのPRなので知名度はまだあまりないかもしれません。 また集客数からいってもターゲットからいってもロイヤル・カリビアンクルーズを中心に販売しており、セレブリティの方はまだ数の方はそんなに多いというわけではありません。しかしセレブリティクルーズはリピーターも多く知っている方にはわかって頂けるのですが、まだまだPRまでには手がまわらないと言ったところです。

 ロイヤル・カリビアンクルーズの客船の特徴は?

DSCF6877.jpg写真をクリックすると拡大表示されます。 リバティ・オブ・ザ・シーズ
我々は紹介する時にいつも言っているのが「3世代の人すべてが楽しめる客船」なのですが。子供用のエリアもあり、そして大人だけのエリアも、それぞれの好みで過ごし方を考えられる客船ということが特徴です。乗客の好みで遊び方が選択できる客船でもあります。また料金的にもクルーズ料金がそれほど高額ではないので食事や宿泊、エンターテイメントなどいろいろなものがついているのなら客船に興味なくても「この金額なら乗ってもよいかな」と思える方々も今後多く出てくるかもしれませんね。   

 ロイヤル・カリビアンクルーズの客層は?


日本人の場合高めで大体60代前後です。ほとんどがグループ旅行で行かれる方々で、また大手旅行会社さんが扱うお客様方が年配の方が多いためなのでどうしてもそのようなことになっております。ファミリーやハネムーナーの方々も乗船するようにはなりましたが、やはり年齢が高めの方が主流になっているようです。 また日本では1週間の休みを取ることは普通なかなか難しいのでどうしても7泊以上のクルーズに乗船できる方は限られてきております。 その点12月からアジアクルーズをスタートしますのでショートクルーズを3~4泊シンガポール・香港・上海が起点となるショートクルーズがあり、そのへんがもっと出てきてPRされるようになれば一般の方々もこれから行きやすくなるのですが。 

 パナマ運河の拡張のアナウンスがありました。ボエジャークラス(13万8000トンクラス)も将来アラスカなどへと配船されるのでは?

ボエジャー・オブ・ザ・シー178.jpg写真をクリックすると拡大表示することができます。 ボエジャー・オブ・ザ・シーズ
実はポートカナベラルからカリブ海クルーズを行っているマリナー・オブ・ザ・シーズが2009年の春から西海岸のロスを起点としたメキシコへ行くクルーズをスタートすることになっております。パナマはまだ通れないので南米を南下し一ヶ月かけてやっと西海岸にやってくるらしいですよ。7泊のメキシカンリビエラクルーズをスタートする予定になっております。 そうなれば場合によっては前後泊なしでつなげて我々日本人も行くことが可能ですので忙しい人にも何とか行ける範囲のクルーズになるかもしれません。 


 客船たちの増加による客船たちのディストネーションの変化は?


5年くらい前からヨーロッパが増えたのですが2年くらい前からそのヨーロッパも客船でいっぱいになって、数年前からオーストラリア、南米に客船をどんどん配船するように。さらに去年あたりから今度はアジアだったり中近東のほうをぐるりと回ったり変わったコースが増えてくるようになりました。


 日本人に人気のディストネーションは?


新造船がカリブ海でデビューすることがどうしても多いのでカリブ海ははずすことはできません。またボエジャー・オブ・ザ・シーズやスプレンダー・オブ・ザ・シーズがヨーロッパ7泊を持っておりますのでそれは売れ筋ですね。ただ季節ものなので夏の間だけですけどね。アラスカは若干弱いかもしれませんね。 

 新造船そして日本寄港する客船たちについて?


ロイヤル・カリビアンクルーズのフリーダムクラス3隻目の“インディペンデンス”が来年の春5月に就航し、サザンプトン起点としたヨーロッパクルーズを行うことになっております。以前でしたらカリブに一番いい船を持って来ていたのですが客船会社もヨーロッパにも力を入れ始めているようですね。ちなみに冬になるまでインディペンデンスはカリブ海に降りてこない予定です。 セレブリティクルーズからは12万2000トンの新しい客船“ソルスティ”が来年末(2008年)から4年続けて4隻シリーズとしてデビューすることになっております。セレブリティクルーズの売りでもあるスパやレストラン系を充実させた客船になるようです。 日本に寄港する客船として初めてロイヤル・カリビアンクルーズの客船が日本を訪れることになりました。福岡、神戸、横浜に寄港します。ロイヤル・カリビアンクルーズはアメリカではメジャーな客船会社なのですが日本の中での知名度は今ひとつ低いようです。これでロイヤル・カリビアンクルーズの客船たちのことを少しは知ってもらえる機会ができるかなと期待しております。客船は“ラプソディ・オブ・ザ・シーズ”で今年(2007年)の12月からシンガポールへ来て、日本に来るのは来年(2008年)の4月初頭になる予定です。 

 新たな試みとして? 


今までグループ旅行で年配の方々中心で売っていたのですが本来ならクルーズは個人で気軽に行って頂けるものですので、ミキツーリストでは個人でも購入できる個人旅行者向けのオンラインサイトを現在作っております。本社の方では英語版はあるのですがそれを日本語化したもので、オープンは年明けになる予定です。